新粉細工 小川三智之助
新粉細工は、江戸時代後期に米の粉を蒸してオモチ状にしたものに
細工を加えたもので、全国的に販売され流行したのが始まりとされて
いる。当時の細工は身近な魚や動物であった、時代毎に手を加えら
れ今日では多種の動物が完成された新粉細工となっている。
飾ってよし、黒ミツをかけ食べてよしの新粉細工は昭和の初期までは
かなりの職人がいたが、現在日本に一人しかいない。
ハサミと指先を使って自由自在に作り上げる「二代目小川三智之助」
氏の三十年の名人芸を一度は味わってみたいものである。