美術べっ甲飴細工 井上 修二
縁日でよく見られる形べっ甲飴(型の中に飴を流し込んで作る)とは
違い、描きべっ甲とも言われる。手鍋からドロドロにとけた飴を銅板の
上に流し描き出す独特のもので、手加減ひとつで太く細く動物や鳥など
を細工して行く。一般のべっ甲飴と井上氏が違うところは、単に型に入
れて作ると作らないの違いではなく、飴で文字(名前)や似顔絵といっ
た一流職人ならではの芸の細かい所にあるといえる。
数少ない職人の中でも井上氏は屈指の人物で、井上氏の作品は芸術
としても永く飾ることが出来、好評を博しています。