10月3日 朝9時30分成田を出発。フィリピンで乗り継ぎに9時間かかる。フィリピンは最後に来る予定だ、
やっとのことで24時にブルネイ到着。現地大使館の方と打ち合わせを行い就寝。
10月4日 12時、いよいよブルネイでの第1日目が始まる。事前に送っておいた機材と飴を受け取り仕込に入る。
会場の入り口にはものめずらしそうに現地の人が覗き込んでいる。この国で日本の飴細工が理解してもらえ
るだろうか?現地テレビ局の女子アナが通訳と手伝いをしてくれるとの事。彼女は日本語が分からずもう一
人が彼女へ通訳することになり不安がよぎる。
14時イベント開始。来客は中国系・フィリピン系の人が多く、スタートと同時に人だかりが出来る。
始めは動物を作り何が出来るか当ててもらい当たった人にプレゼントする。ノッテ来たところで注文を受け
ながら製作実演。飴細工を初めて見た人達は丸い飴玉から2分足らずで動物が出来て行く様を真剣に感動し
ていた。ブルネイでは日本のアニメやドラマがはやっており、キャラクターの注文もあり、大盛況で終了。
1日50本・1ヶ国100本の予定が初日から80本程になり、予備はあったが最後まで足りるのか不安に
なる。
10月5日 12時、前日同様に宿泊先のホテル7階の会場へ。会場入り口にはすでに人がいる、何か言っているようだ
が・・分かりません~!現地大使館の人に話してもらう。準備開始。13時入り口を見ると結構人が集まっ
ている、後で聞いたところ昨日通訳をしてくれた女子アナが前夜のニュース番組で飴細工をやっているとい
うことを放送した為、時間前に人が集まったらしい。14時実演スタート。あっと言う間に飴細工のステー
ジに人が集まる。今日は数量を制限する為、50本のモールを事前に配り、それと引き換えに配ることにす
る。動物やキャラクターを次々に製作。1時間経過するが一向に人が減らない?2時間?3時間??あれっ
50本しかモールを配っていないのに袋の数を数えるともう20本くらしかないはずなのにこの行列はどう
なってんの??終了時間も迫っており、あと20人で打ち切ってもらう。みんな残念そうだが、時間も数量
も足りないため事情を通訳して貰い勘弁してもらう。回収したモールを見ると1本をちぎって2本にしてあ
ったり、既に使用済のものもあり人が減らないのは当たり前だ。(袋詰めした飴を取り出しモールを他の人
に渡していたのだからネ。マイッタ)残りの袋を差し引くと今回も80本以上作っていた。道具を片付けよ
うとした時、通訳の人が申し訳なさそうに言ってきた。後ろの子供がハム太郎が欲しく貰えないと帰らない
と言っているので1本だけ追加してもらえないかとの事、既に30本以上追加していますよと思いながらも
子供に作ってあげると大喜びで帰っていった。通訳の女子アナはキティーが欲しいと言っていたので作って
あげるとやはり大喜びで握手を求めてきた。大好評のうちに1ヶ国目は終了する。しかし、飴は足りなくな
るかもしれない。